まず、大前提として日本語を話せる人間って50人中２人ぐらい。
これまで関わる人間が入れ替わっても、その確率だけは変わらなかった。
ネットのコメントなんて、学級会でとんちんかんな意見を言っていた、あるいは議論の輪に入れなかった連中が発言の場を得ただけの話。
そんな連中は物事を平たく見ることが出来ないんだよ。
偏見でも何でもなくね。
本来ならば淘汰される思考なはずだけど、何せ数だけは多い。
多様性だの基本的人権の尊重だのは全員が一定のレベルに達していないと成立しないものであると思っているけど、便所の落書きでさえもひとつの意見として尊重される優しい日本の社会。
私に向けられた刃。
俺は『目には目と歯を』と若い頃から言っている。
噂には聞いていたけど、これほどのモノなのか。
こりゃ、一緒にやってる人間は参るわ。
まず、日本語が通じない。
日本語の通じる人が少ないというのはとっくに承知してるけど、それにしても通じない。
聞いて理解出来ない人は伝える側になっても要領を得ないこともとっくに知っているけど、なかなかのランキング上位者だった。
それでいて伝わるまで言い続けてくださいとか、言い方を変えてみてくださいとか、誰に優しい世の中よ？
俺、ここのグループに行きたくない理由を『バカしかいないから』と言っていたのに、行ったら行ったで食らいまくってるじゃん。
謎のシステム“部署調整”でボクは評価が上がっていたわけだけど。
まぁ、もともと低め設定だから、“普通”に戻ったというだけなんだけど。
“調整”なんだから、そりゃ下げられた者もいる。
もともとの低め設定から“調整”でさらに下げられたらたまったもんじゃないよな。
ホント、上司ガチャ。
ここまでグチャグチャにしたおまえの評価はどれだけよ？
っていうか、そこまで下げられたら、つまりは日常的にこなしている業務は評価に値しない、あるいは評価対象外なんだから、『じゃあ、やりません』でいいと思うの。
あと、他人のことだから、ちょっと面白いし、『まぁ、そうだろうな』という思いもある。
エンゲージメント何とかってヤツ。
よくわからないけど、従業員満足度？
その調査結果をふまえて今後の何チャラ。
去年もやったけど、凄いフィルターをかけて都合よく解釈しやがったよね。
で、今年。
ちゃんと“結果”を公表してた。
まぁ、良い結果なはずがないよね。
下げてる自覚あるし。
だけど、あっちのグループはみんな満足しているらしい。
不当に評価を下げられていないからだろ？
っていうか、ここにいる連中を仲間だと思ったことがないし、今後もこの結果を受けてパフォーマンスを繰り広げられても満足度は上がらないし。
そもそも、こんなところで満足度を得ようとも思っていないし。
だって、満足したら“悪口を言う”という目的を失ってしまうから。
どうか、クソはクソのままでいてくださいよ。
やっぱり期初面談というものをやるんですけどね。
俺は惰性で過ごしたいだけなのに、壮大な課題を与えられる。
それについて話をしようものなら、『じゃあ、これも』だの、『こうすれば』だの、次から次へと増えていくシステム。
だからさ、『これをやったら評価が上がる』はわかったから、これをやらなかったらどうなるかを示してほしいの。
もっと言うと、評価対象外のことは一切したくないから、項目別に掲げてほしいの。
ところで、去年の評価は“部署調整”とやらで一次評価よりも上がってた。
部署調整って何なん？
好きが極楽、嫌いが地獄か。
朝、ダラダラしている小梅ちゃん。
この世でいちばん嫌いなのは“時間への無頓着さ”なので、『何をやってるんだ！』と言う俺に対して『学校休みだけど？』と。
学校休み！？
ホントだ。
部活のスケジュールにしてもそうだけど、何故休みなのかとか、情報が足りなくて繋ぎ合わせないと腑に落ちないことが多い学校。
そんな中、小梅は春休みに一人旅を計画しているみたいで。
そんな計画もスケジュールが提示されるのが遅いから決めるに決められないじゃん。
こういうのは仕切る人が気が利くかどうかなんだわな。
ウチの部署と一緒で。
ところで、小梅の一人旅は栃木群馬を考えているみたい。
もう、このまま世界に羽ばたくほどの男になっちゃえよ。
好意を抱いてる相手が振り向いてくれない時、それがやがて憎悪に変わる人が少なからずいるんだよね？
想像したことや思い浮かべたイメージが何かの拍子に【経験したこと】に記憶されちゃう人もいる。
そういうのの類じゃないの？
大衆がバカばっかりで良かったよね。
自分が結論を導き出すために都合のいいところだけを拾ってくれるからさ。
普通に考えたら言いがかりに対して説明するなんて有り得ないはずなんだけどね。
これが男だったら、あるいはブスだったらで変わっちゃう程度の正義感なんてバカ以外の何者でもないでしょ。
まぁ、過去にもいろいろトラブルを起こしてる女の言うことを真に受けてるバカのあぶり出しだと思ってます。
まさか、あの噂のDQNが越してくるとはね。
聞けば、子が子なら親も親。
まず、こういう連中は社会を形成するピラミッドのどこに位置するために存在するのかもわからないわけですよ。
だから今、俺の興味は【“あばずれ”の出来上がり方】にある。
どうやったら人に迷惑をかけるだけの存在に向かえるのか？
社会でいろんな奴に触れるたびに『コイツは中学高校でどこのポジションにいたのか？』という見方をするようになったけど、それは大学出のバカに限らず、“あばずれ”に対しても同じであり。
いわゆる一軍はもっと多角的に物事を捉えることが出来るし、適応能力も高い。
そして、“線引き”の基準もはっきりしている。
自分の中学高校を振り返っても、“あばずれ”がどこに生息していたのか見当もつかない。
“あばずれの出来上がり方”がまったくもって謎である。
期初面談というものをやる。
今年一年の目標を立てて、それを元にああだこうだと言うのと、去年のフィードバックをおこなうコーナー。
自分の主観で部下の評価を上下させるなんて、なかなか出来ないですよ。
だから、基本的には本人の自己評価を基準にしてる。
俺はね。
だけど、サンタマリアはそうでないから、たいしたメンタルをお持ちだなと思うわけ。
いや、これだけ自分のフィルターを通して物事を推せるというのは“メンタルの強さ”ではなく、視野が狭いだけなのかもしれない。
自分の正解側に着地するように議論する。
自分の落ち度には触れない。
気が利かない。
こんなの、視野が狭くなかったら有り得ないから。
コイツのこじつけた理論で生涯年収が変わってくるのだということをみんなもうちょっと理解した方がいい。
