夏の終わりの蝉しぐれ

君の少女を探してた。

何を思いながらこの風景を見てた?
どんな夢を描いて、それはいくつ叶った?
恋をしていたあの日の帰り道はどんな空だった?

そんなことを考えながら川の流れを見ていたら、今の君が手を振りながら自転車に乗ってきた。

少し無口になってた俺を気にかける君。

別に体調も機嫌も悪いわけじゃないんだ。
君の少女を探しながら、自分の器と向かい合ってたんだ。

今年の夏も暑かったねぇ。