小さな鞄

早朝起き。
そそくさと着替えて、薄暗いうちに出かける。
坊主頭じゃなくなった分、手間が増えたこと以外は変わらない。
そして、自分とかかわりのあるものが一切ない領域で、日常よりも遠くに感じながら次の朝を待つ。

もう、何度目だろう?
これがいつか終わる時が来るのを、ずいぶん早いうちから考えてた気がする。

今日は三月の陽気になると、テレビの天気予報が伝えてた。
またひとつ、季節が変わるんだなぁ。

今、朝日が昇りきった。
いい天気になりそうだ。