小梅ちゃん、格好いい自転車を持ってるんだぜ。
運動神経はズバ抜けて悪いが、自転車だけは補助輪を外した日からすぐに乗れるようになり、それでばあちゃんが新しいのを買ってくれたんだ。
だけど、ちょっとサイズが大きいので、買った直後に乗って扱いにくさを訴えて移行、長いこと日の目を見ずにこれまでの幼児用を使っていた。
二年生になったし、そろそろいいんでない?なんだけど、小梅は扱いにくさがトラウマになっているようで、首を縦に振らない。
身体は立派なのに、それでも小さい自転車に乗るから、どこからどう見てもボリショイ。
一年生の頃は『自転車乗れるんだ!?凄い!』と上級生たちが言ってくれてたけど、もう、“凄い”よりはヘン。
とりあえず、5月いっぱいで小さい自転車は卒業という約束で手を打ったけど、さて。