『おとうさん…』
『ん?』
『針が刺さったらどうなるの?』
『血管に刺されば血が止まらなくなるし、神経なら一生指が動かなくなるんじゃない?』
『・・・・・。』
何だかよくわからないけど、寝るぞと消灯。
暗闇の中、突然泣き出す小梅。
『何?』
『今日、家庭科の時間に針が刺さったの』と電気を点けて、手をグーパーグーパー。
見たら、薄皮一枚がピッとなってる程度。
小学生の頃、『俺、針を手のひらに刺せるぜ』と遊んでいた程度のアレ。
『そのくらい大丈夫だよ』と言っても信用せずにグーパーグーパーして、手が動くことを泣きながら確認。
可愛い。
面倒くさい。
可愛い。
面倒くさい。
3:7で面倒くさい。