親父の命日なので、出勤前に墓参りに行く。
俺より後に行ったアイータが、まだ灯っている線香を見て、それをウチの親に伝えたところ、『親戚が来たんだろ』ってことにされたらしい。
おーれー。
あれから21年も経って、俺は今年51歳になる。
いつの間にか、親父の死んだ歳だ。
51歳って、こんなに中学高校の頃と同じ脳ミソで悪ふざけをするんだろうか?
まぁ、髪の毛も脚の筋肉も痩せてきたし、常にあちこち痛いから肉体的な加齢は感じるけど、中身は変わらないな。
実際、親父がヨソではどんな人物だったのかはわからない。
同じように中身は変わらず少年の頃のままだったとすれば、51歳で生涯を終えるなんて実に残酷だ。