弁当の行方

小梅ちゃん、学校行事で弁当を用意する当日。
結局、作りたいものはハッキリしないというか、誘導されたり空気を読んだりで、自分で決めた感じがしない。
一応は納得する形になったっぽいけど、何だかね。
自尊心も何もあったもんじゃなくて、自分で物事を決められない大人になっちゃう。

ここでも、親と同居なんてするものじゃないという結論にしか辿り着かない。

そうして出かけて帰ってきた小梅。
楽しかったのかと思えば文句しか言わない親の子。

『で、弁当箱は?』
『あ。』

あれだけ意識していた弁当を学校の行事で行った先に置いてきたという平常運転。