私をスキーに

突然でも何でもなく、俺はスキーに行きたいのだ。
そもそも小梅が3歳になったら行くと行っていたのに、もうすぐ15歳。
ちんたらしている間に小梅の初スキーは学校行事で済まされた。
小梅はスキーが楽しかったというので、やっぱり行きたさが募る。

冬タイヤなりチェーンなりを買わなきゃいけないね。
昔のスキーウェアはどこへしまったのだろう?
場所はやっぱり猪苗代かな?

そんなことを考えていると、アイータも小梅も大反対。
何故だと聞けば、『絶対に無傷で済まないから』と言う。

数年前にアイススケートをやった時も脇腹を強打して『折れた』と大騒ぎしたくせに折れていないだとか、
散歩しただけで肉離れだとか、実績の塊じゃないかと。

まぁ、そうだな。
俺も無傷で済まない気がするわ。

別に若いつもりではいないけど、想像よりも華麗に加齢なことも確か。