交替勤務だった連中がみんな“普通の”勤務になったので、休憩室はいつもいっぱい。
“ツボ”の時間だと座る椅子もない。
やっぱり満員だったある日の休憩室。
そこへシルゾー登場。
『俺、もう行くからここ座っていいぞ』
『いいの?』
『第二休憩室行くからいいよ』
“第二休憩室”ってのは、昨日書いた“ヒマ人の溜まり場”ね。
どうでもいい会話にもヒネリは入れてった方がいいと思ってさ。
『あ、○○室?』とシルゾー。
普通に言った。
課長だの、副長だのがいるところで普通に言った。
みんな、『あそこは休憩する場所なのかぁ』って思ったに違いない。
そうだった。
シルゾーって、そうだった。
俺、シルゾーが大和の乗り組員だったら船を降りるよ。
間違いなく、シルゾー因で戦死する。