形容

顕微鏡で製品の欠陥確認。
のちに欠陥が分類されて、名称もはっきりすることになるんだけど、昔は当人のボキャブラリーにまかせてたというか。

繊維のような欠陥があったんですよ。
それを、ある人は“陰毛状欠陥”って書いた。
まぁ、発想も乏しいし、所詮“陰毛”なので課長に怒られた。

モノの形状を人に伝える時、重要なのは、その表現じゃないんだよね。
どう表現したって、案外伝わっちゃうものじゃん。
(やはり人による)
ならば、『そうきたか』ってスパイスを入れていきたいわけ。

それをふまえて、俺はある建物の形状を“座薬形”と称した。
ここから座薬を生んだ俺の発想力は誉められるはずだった。
だけども、結局は怒られた。
所詮、陰毛レベルということか。

まだまだ幅を広げる努力をしなくてはいけない。

『いいから普通に言えや』は言うな。