吹きすさぶ強く冷たい風に抱かれたい

エアコンを買った。

だって、好きな家電製品No.1だから。

(電気毛布は同点1位)

花びらの色は白か黒かのどっちかだ。

エアコンってさ、どういうわけだか、幅が広いじゃん。

普通にパチンコで負けるぐらいの金額で買えるヤツもあれば、やけくそになって注ぎ込んで負ける時ぐらいのヤツもある。

電器店の兄さんも『安くても充分冷える』みたいなニュアンスだし。

何だか、よくわからないよね。

結局、高額なヤツは自動でエアコン内部を掃除してくれるだとか、人体を感知するだとかみたい。

『こちらは冷え過ぎないような機能が付いてまして…』

『冷え過ぎにしたいんです』

『こちらは風が体に直接当たらないような機能が…』

『直接当たりたいんです』

特に何の機能も付いていない、いちばん安いヤツになった。

取り付けてもらったあと、試運転。

バッチリ冷え過ぎるぜって感じ。

あ~ん、こういうのが欲しかったんだぁ~。

どうやら、俺の体は安価なモノに対応するようにできてる。