実家からアパートへ戻るなり『鍵がない』と、アイータ。
俺は俺でケータイを忘れてきた。
なので、怒れない。
『ケータイを忘れてくれてよかった』と、アイータ。
実家へ戻る。
アイータを車に残し、ケータイと鍵を探す。
母親に『どうした?』と聞かれたので、『鍵を忘れたらしい』と、アイータの事情だけを説明。
ケータイはあったけど、鍵はない。
心配する母親に『泡食ってる時は、たいがいバッグの中にあるからいいわ』と説明。
案の定、バッグの中にあったようだ。
結局、俺がケータイを忘れたことには少しも触れず、単にアイータが鍵を忘れて取りにきたけど、その鍵は自分のバッグの中にあるほどのすっとこどっこいというキャラを確立しておいた。
それが気にいらないアイータは御機嫌ナナメ。
ミニストップのソフトクリームをおごる羽目になった。