ボーナス支給日です。
今冬は過去最高の支給額なんです。
なのに、私は妻帯者。
嗚呼、妻帯者。
まぁ、ほら。
自覚も責任もあるけどさ、そこから『おつかれさま』って、気持ち程度の諭吉がいただけるでしょうよ。
『そんなのないよ』
そ・そうなんですか?
俺、ゲーセンでの損失補填分は『ボーナスでチャラになるからいいや』くらいに思ってたよ。
ならば、俺はこんな大量の飴ちゃんのために我が身を?
おそらく、結婚して最初のボーナスで今後の振り方が決まる。
会社の連中に聞いてみた。
『ボーナスが出たからって、俺には一銭もないよ』
『俺もないなぁ』
『でも、見たことのないバッグは増えてたりする』
君らはこの先もそうしていたまえ。
私はあきらめない。
っていうか、俺の妻は最終的には『ちゃんとあるよ』と言ってくれる、優しくて可愛い妻である。
(はず)