燻製

今春、小学校に入学する甥っ子は、まだ『おっちゃ~ん』と言って抱きついてくる。

この世に存在する“子供"という生き物の中で、いちばん可愛い。

ある時、いつものように抱きつくなり、『おっちゃん、くさ~い』と。

おい、何臭いんだ?

何臭いんだか、言え!

液系か?

あ?

アイータに加齢臭扱いされてるせいで、過敏になってます、俺。

結局、『たばこくさい』とのこと。

『煙草臭いならいいや』と言われても、甥っ子は『???』なことでしょう。

そんな出来事をアイータに話すと、『だから、何かを燻したニオイがするって言ってるじゃん』。

“燻した"って何だ、おい。

また、物凄く的確に表現出来た満足感を得られたみたいなのが気にいらない。