『√◎≧%α…』
また寝ながら嗚咽ってるよ。
もしも、キミが心に闇を持っているのなら、俺がこの腕で抱きしめてあげよう。
このクソ寒い朝の5時43分、上体を起こしてアイータを覗き込んだ。
ガー…ガー…
即、イビキに変わった。
起き損。
合間々々にブクブクとか、ポワンとか、小笠原の海中からの中継みたいな擬音を挟みながら。
『この珊瑚の海を汚さないで!』とか、泣きながら訴えてる夢なのかもしれん。
そのうち、吐く時も吸う時も『ガー』になった。
うるさい度倍増。
そのあと、いつものようにケータイをペチペチと操作する音で起こされる。
結婚とは、音との闘いなのかもしれない。