何かさ、“かこつけ"なんだわ。
ほら、震災にかこつけて、義援金を強要したり、子連れにかこつけて、優先権を主張したり。
会社勤めも20年になると、数えきれない“かこつけ"を見ることになるわけよ。
『いつまで続くのかなぁ』って考えると、それはおそらく定年退職するまでであって。
気が遠くなるね。
“かこつける"は、やっぱり図々しくないと出来ないんだよね。
もう、人を見る時は『コイツは図々しいか否か』の判断だけでいいぐらい、図々しい奴は俺の人生に必要でない。
厄介なのは、“かこつけ"を不可抗力にすり変えることが出来る脳の構造ね。
何だか、世の中で起きてる裁判沙汰もそんな感じだしなぁ。
言った者勝ちで、逃げた者勝ちで。
あゝあたりまえの男に会いたくて
しかめっ面した
しょっぱい三日月の夜
ですわ。