はじめて買ったギター“ZO-3”を人に貸したまま返ってこずに16年。
そんなことすら頭から消え去っていたが、先日、野郎から電話があった。
何でも、俺のモノらしきZO-3が中古品を扱う店で¥3000で売られているのを見かけたという。
はぁ?
それはちょっと腹が立つし、買い戻したい気持ちもある。
っていうか、これって犯罪じゃねぇの?
実際に売られているのを確認しに行く。
あぁ、こりゃ、間違いなく俺のだよ。
剛のステッカーが何よりの証拠だ。
手に取ってみると、裏の“フタ”は外れ、中の基盤がぶら下がり、配線も切れてる。
¥3000とはいえ、バカバカしくなって、写真だけ撮って買わずに帰ってきた。
本来は“借りた側”は最大限の気を使わなくてはいけないはずなんだけどな。
『返せ』と言う方が悪いというか、器が小さく見えるような風潮があるよ。
まぁ、人にモノを貸すもんじゃないね。
『人に貸したことでいい勉強になった』とかいう勉強はいらんわ。