昼頃、“それ”に気付いたアイータからメールが来たんだよ。
何でも、ポストに赤い包装紙の箱が入ってたとかで。
おい、そんな怪しい箱、警察に連絡して爆弾処理班に出動してもらえ。
すぐに次のメールを受信。
『ガス屋の伝票が入ってたから、ガス屋だわ』と。
ガス屋がそんな御歳暮を持ってくるか。
中身は、付き合いはじめの頃にアイータが欲しいと言ってたスノーボールだ。
そう、サンタは俺だ。
朝、出勤する前に自宅のポスト入れておいたんだよ。
それがどう転んだらガス屋の手柄になるのか、さっぱりわからない。
包装紙に貼ってあるテープを見て勝手に『この店はいちばん近いところでお台場に行かないとない』と言い張っているが、先月末にららぽーとで買ったものだ。
アイータがバイキングったあとなのにドーナツ屋の行列に加わってる隙にだよ。
あまりの奇想天外さに電話をしてみると、爆弾処理班を呼ばずに開封したようで、さすがに俺からのモノだと理解したらしい。
シルゾーにはこう言っておいた。
『おまえら二人は日記のネタになるためにいるのか?』と。