小梅をウチの親にあずけ、アイータと灯油を買いに行く。
助手席のアイータ、何か言いたげにニヤケ顔。
何だ、気持ち悪…じゃなくて、『キミはいつも笑顔だね』だ。
もっと言うと、『いつも笑顔か、困ってるかだね』だ。
そして、アイータはこう言う。
『父ちゃんは母ちゃんのことが好きで好きでたまらないね』
何で?
『灯油を買いに行くのにも私と一緒行きたがって』
あぁ、二人で行く必要はちっともなかった…。
そんなアイータ、自己診断だが、手の甲にガングリオン。
アイータはその症例を知らなかったようだが、“ガングリオン”といえば長州力だ。
おそらく、国民の何割かは【ガングリオン=長州力】と認識しているはずだ。
それを理由に全日欠場→新日復帰だぜ。
16歳だった俺は、両国に響いたパワーホールに興奮してテレビに釘付けになったもんだよ。
故にガングリオンが出来たというだけで、アイータがちょっと格好いい。