クジラだかフグだかの口の中からヒモの付いた玉を引っ張って、パクパクパクパク…パクン。
ってなる、風呂で遊ぶオモチャを探してるんだけど、売ってないんだわ。
カエルのヤツはあったけど、何か、しっくりこなくてね。
アイータは『時代が違うんじゃない?』と言う。
おい、俺は沈没ゲームとかを探してるわけじゃないんだぜ。
アイータ、俺の枠にあるものをとりあえず“時代の違い”にしがち。
しょうがないので、アヒルちゃんのオモチャを購入。
頭を叩くと、数秒間バタバタと動くヤツ。
さっそく使ってみると、小梅は上体を仰け反らせ、怖がる。
浮かれてくれるはずが、作戦失敗。
誕生日のケーキといい、この子、どこか慎重。
アイータの遺伝子なら、珍しいものは後先考えずに触るはずなのに。