千の風になって

f:id:meihowa:20200518193246j:plain

9年も経つと訪ねてくる人もないようで、実家へ行くといつもと変わらぬ光景。

 

線香を持って、親父の墓参りに行く。

いつだったか、甥っ子が『ジイちゃんはボクが生まれる前は生きてたんでしょ?』と言っていたが、俺の記憶の中にいる親父を知らないんだわなぁ。

もちろん、それよりずっとあとに生まれた小梅も。

 

あの“千の風になって”という曲。

そんなことはないよな。

 

私ならお墓にずっといます。

面倒くさいので、死んでまで動きません。

 

というわけで、今、墓の前で意味もわからずに手を振っている小梅のことを、親父はここで見ていることでしょう。

 

ほら、俺の子供、可愛いだろ?