アパートの隣のジイさん、いつも洗濯をしてた。
どうやら、洗濯はジイさんの仕事らしい。
ある時、雨が降ってきたのに洗濯物が干しっぱなしだったので、ドアをノックしたんだよ。
そしたら、不登校児が出てきたわけ。
んで、『ばあちゃん、雨だって~』と。
ジイさんは留守だったようだ。
後日、バアさんが挨拶がてらにその時の話をして、『歳とって、雨の日は体が痛くてねぇ』と言ってた。
“雨の日は体が痛い”は本当かもしれないが、程度の問題だと思った。
そして、“都合よく痛い”感じも伝わった。
俺の知る限り、バアさんは毎日散歩(パチンコ屋)に出かける。
そんなこんなで、ジイさんが洗濯番長なんだろう。