もともとの話は、ジイちゃんの兄弟たちがこっちの漬物が気に入ったので土産に持って帰りたいんだけど、車の免許を持っていないジイちゃんは買いに行く術もなく。
『ならば、買ってきてやるわ』と。
『いくらだった?』
『カネはいらんわ』
『何で?』
『やがて、胡瓜が明太子に化けるじゃん』
というわけで、法事で九州に帰ったジイちゃんから明太子が届いた。
ホントに海老で鯛が釣れた。
っていうか、俺は明太子は海のモノ枠ということで食えないのだが、アイータは喜んでおる。
高菜も入ってたので、高菜明太マヨが食えちゃうし。
数日経てばジイちゃんも会社に復帰するけど、一応はリアルタイムでお礼の電話を。
アイータが喜んでる旨を伝えると、『あれで¥1万じゃ』と、やらしいジイさん。
帰る前に漬物の値段を聞いたくせに。