予定通り、以降は年休を使うということで、今日が最後の出勤となったマサさん。
全員で玄関から拍手で送り出す。
マサさん、いつも会社を嫌がっていたけど、やっぱり最後は感極まるもんなんだなぁ。
アイータにこのことを話すと『そりゃそうだよ』と言っていた。
キミの夫は今のところ『そりゃそうだよ』という気はちっともしないし、『想像して泣けちゃう』の意味はまったくわかりません。
マサさんが涙を流す姿を見てウルっとはきたけど、ここの連中、定年退職を花束だけで濁した事実は消えない。
そして、マサさんが涙を流したことで『俺たちいいことをしたぜ』と満足している感じも、ちょっとムカつく。
退職祝いを渡したのはウチのグループだけだぜ?
いやらしい話ですけども。
マサさんを見送ったあとの僕は今日は一日ダメでした。
『いいなぁ…』ばっかりが頭を巡ってます。
アイータはこの話の流れで車の保険を支払ったあとの我が家の経済事情を語っていたので、『いいから働けや』ってことなんでしょうね。
嗚呼、あと21年…。