先月、定年退職で最終出勤を果たしたジイちゃんが今日の高速バスで羽田に行き、故郷へ帰るというので、見送りに。
誰が見送りに来るのか、はたまた誰も来ないのかは知らないが、俺は夕方からの出勤で時間があるので行ってみたら、俺のほかに4人が来てましたね。
あそこのグループ?
来るわけねぇじゃん。
最終出勤日に玄関先での見送りにすら来なかったクズ共だぜ?
ジイちゃん、何だかいい格好をしてましたね。
これでいよいよお別れだわ。
しばし雑談をしたが、そこで住む家がなくなり、もはや故郷に帰る理由すらなくなったが、動き出しちゃったので帰るという衝撃ではあるけど、おおよその予想はついた事実を知る。
そうこうしてるうちにバスが到着。
ジイちゃんが乗り込み、珍しく“こっち側”の座席に座るという気の利いたところを見せ、窓越しに発車の時を待つ。
しかし、まだ切符を買っていなかったサラリーマンがちんたらしていたせいで、その状態のまま数分経過。
こういうシーンはさっさと発車してくれないと、お互い手持ちぶさたな時間だけが過ぎる。
このサラリーマンも人を待たせてる自覚のないカスだなぁ。
そして、やっと発車。
本当に行ってしまったが、定年退職の羨ましさは二年前のマサさんの方が上なのは、やはり境遇の差だろう。