まるっと一週間、幼稚園を休んでしまったので、小梅をどこかへ連れて行ってあげようと。
『かあちゃんはどこへ行きたいんだ?』
『そりゃ、“ららぽーと”とか行きたいけど…』
というやりとりを聞いていた小梅、『ららぽーといく!』と言いながら、立ち上がった。
『えー、ららぽーと遠いじゃん』
『うぇ~ん、ららぽーといくよー!』
これ、完全にアイータの策略だろ?
小梅はキーワードひとつですぐに走り出してしまうので、名詞を言わず、隠語で話すという暗黙のルールがあるのに、わざと言った。
『そういうところへ行くと、俺はただひたすらに子守り確定じゃん』とか言いながら、行きましたよ。
で、子供を遊ばせる施設に付き添いとして入る。
もう、ケータイをイジるか、寝るかしかねぇじゃん。
と思って、“寝る”を選択したら、係員に起こされたよね。
『起きてお子様の安全管理を…』と。
そりゃそうだけど、出口をきっちり閉鎖しといてくれればどうにかなるじゃん。
そして、ただアイータが飽きて戻ってくるの待ちという。