『何か、焦げ臭いな、おい』と言うと、アイータが『おたくの母ちゃん、野焼きする』と、“あるある探検隊”のメロディに乗せながら。
田舎とはいえ、世の中が野焼き禁止だと言ってるのに、野焼いたらしい。
近所のババァが野焼く時には文句垂れるくせに、自分の時は何トカかんとか理由をつけてOKという老害。
小梅は幼稚園で水遊びばかりしちゃうとかで、いつも登園時と降園時とで服が違ってて困ったもんだと悩んでいるが、水と火の違いだけで、婆さんも言うことをきかない様はたいして変わらない。
そんな感じだが、俺は今、草刈りに夢中。
熱を出した翌日にも草刈り機でウィ~ンと。
いや、そりゃ面倒くさいけど、やりかけちまったからにはやっちゃいたいじゃん。
笹が曲者でさ、全然刈れねぇの。
シルゾーに『手伝え』と言ったら、『やだ』と即答だよね。
会社で草刈り番長のくせに。
あと、欲が絡んだ時の行動はチョー早い上に独断のくせに。
そういえば、昔、ED治療のCMって、草刈正雄だったよね。