父ちゃんは小梅の頭のニオイを嗅ぐのが大好きなわけさ。
朝、幼稚園に送って行った時も、つい嗅いでしまうわけ。
だから、『…おとうさん(笑)』と、幼稚園の先生に微笑ましく見られてもそのまんまなんだけど、今日は違うんだよ、先生。
何だか、小梅の頭が水槽みたいなニオイというか、とにかく生臭いんだ。
何度嗅いでも臭いものは臭く、その何度目かを見られただけなんだ。
結局、朝食の時にししゃもを掴んだ手で自分の頭を触りまくるから、こんなことになったらしい。
同級生の女のコも集まってきて小梅のニオイを嗅ぎ、『!?』ってなってたよ。
まだ年中さんだからいいけど、もうちょっと知恵がついてたら、小梅のアダ名は“ししゃも”だね。
まぁ、当の小梅は頭を嗅がれようが何だろうが、『それがどうした?』という姿勢で自分の遊びはやめないのだけど。