幼稚園の遠足が終わったばかりだが、今日は地区の女性会の遠足だとかで、ウチの親とアイータ、義妹、ちびっ子たちは出かけた。
“女性会”という響きに半笑いを浮かべる俺にアイータは『男性会をつくればいいじゃん』と言っていたが、おっさん連中が集まったところで場外馬券売場の空気だろう。
っていうか、この地区にどんな男共がいるのかすら知らんわ。
アイータは『一人で何するの?』とも言っていたが、そんなの自由だ。
この支配からの卒業だ。
世界は俺のためにある。
がっはっはっは。
と思っていたのに、起きたら10時半。
女性会の遠足は早い時間からの出発だったので、朝はドタバタ劇でないはずがないのに、そんなことも知らない間に起きたら誰もいない。
この自由世界では一人でモーニングを食いに行こうという企みしか持っていなかったのに消えた日曜日。