すれ違いの純情

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背中の凝りがひどく、指で軽く触っただけでも『いたたた』となる。

で、その秘孔をアイータに突いてもらう。

 

俺は『もうちょっと内側』って言ったんだけどね。

普通は“そこよりも背骨寄り”ってことだろ?

 

アイータ、“体の中心部”に向けて、さらに指を押したと思うんだよね。

それを指摘したら、ちゃんとずらしたって言い張るの。

 

話は変わるけど、アイータが絨毯に指で道路を模した線を引き、『ここを真っ直ぐ行ったらさぁ…』って話しかけてきたんだけど、『どこの道よ?』としか言いようがないじゃん?

基準となる建物も何もあったもんじゃないんだぜ?

 

つまり、そんな妻だから、俺の背中の“もうちょっと内側”は確実にさらに深く秘孔を突いただろ?

というおはなし。