小梅は本当は“きかんしゃトーマス”が好きなの。
だけど、幼稚園では子供っぽいと馬鹿にされたのかな?
去年の暮れぐらいから意地を張って見なくなった。
そして、別にテレビ放送を楽しみにしているでもない“仮面ライダーウィザード”が好きだと言うようになり。
“トーマス”が好きな小梅が好きなんだけどね、父ちゃんは。
大人ならば好きなものは自分が決めて、誰かに合わせる必要なんてないんだけど、子供の世界はそうはいかないんだろうな。
今日は道の駅でウィザードショーがあるというので、『じゃあ、行くか』と聞けば、『ぼくはうぃざーどととーますとにんたまがすきだからいく!』と、さりげなく“トーマス”のことも言いながら。
今のヒーローショーは悪役が子供をさらって、それをヒーローが助けに来るという設定じゃないんだよな。
悪役とゲームなんかをして遊んで、子供はステージ上でVサインなんかして。
“設定”はちゃんと教えるべきだと思うの。
だから、怖いものを怖い、ヤバいものをヤバいと感じる能力が決定的に欠けた大人に育つ。
だから、ライダー登場の時にテントに肩が引っ掛かって出られなかったという事故がいちばん盛り上がったという結論になるんだよ。