唐揚げ検診

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小梅の検診日なので会社を半日で帰る。

半日年休を使った日はどこかしらで唐揚げ定食を食ってやると決めている。

 

つまりは、あの医師に会う日の俺はたいがい腹一杯でどうにもならないということを妻が知ってるんだか、知らないんだか。

アンタらが漠然と思っている腹一杯の規格を超えた腹一杯なんだよ、俺は。

 

低体重児で生まれたため、今もこうして定期的に病院に通ってはその成長度を診られているわけだが、そういう子はその後、ほかの子たちよりも立派に育つというイメージ通りの小梅の何を診られているのか、俺の腹一杯さも手伝ってよくわからないわけです。

小さく生まれて、全身に管を付けられていたあの赤ちゃんが、すっかりうっせー幼稚園児になって、今じゃ聴診器をあてられて『ヒャヒャヒャヒャ』とくすぐったがるコーナーになってしまいましたね。

いずれにしても、現代医療に感謝ですよ。

 

あと、腹一杯。