クッキングパパが両手にいろんなお菓子の乗った皿を持って廊下を歩いていたわけ。
ばったりと出くわした俺にその手を差し出し『これ、どうぞ』と。
お菓子を断る理由なんてひとつもないんだから、『あー、ありがとうございます』と、手を伸ばすだろ?
皿を受け取ろうとした時、『いや、ひとつ…』って。
こっちも予想外の展開に泡食っちゃって、手を伸ばしたところにたまたまあった“ばかうけ”を取ったけど、どれがいいとか選んでる余裕はないよね。
残りのお菓子はこのあと休憩に置かれ、『ご自由にどうぞ』になるわけ。
俺も『ご自由にどうぞ』でよかったのに、ただ欲張りさを出しただけの感じになっちゃって、これ。