格好いい服を着て、ランドセルを背負って、うかれて鼻歌って。
そういう格好をしたら、やっぱり小学生っぽい。
学校へ行き、クラス編成を確認して、わいわいきゃっきゃとやってる子たちを見たら、みんなそんなには変わらない。
新一年生なんてこんなものなんだろう。
そして、いよいよ入学式。
お兄ちゃん、お姉ちゃんに手を引かれ、新一年生入場。
小梅も普通に歩き、椅子に座る。
ここまで。
このあとは最大級のガッカリ。
隣の子にいちゃもんをつけはじめ、そこからはもう。
ただただ怒りしか湧いてこない。
全然希望に満ちていない。
心の底からガッカリして小学校初日は終わり。
『ランドセル姿を見せに来てください』という幼稚園の先生の言葉を真に受け、隣接する幼稚園へ。
小梅の担任も、すっかり遠くなってしまった年中組の先生も移動はなかったようで、園にいた。
先生:『入学式、上手に出来た?』
小梅:『できた!』
父:『いいえ』
母:『いいえ』
先生もおそらく出来なかったであろう期待を込めて(?)聞いてる。
初日にずっこけたら、始まったばかりなのに、この先の学校生活での立ち位置も確定だ。
このまま幼稚園に入園させたいくらい。