『学校が面白いところだと思ったことはない』とシルゾーは言う。
『オマエが面白くなるわけないだろ』と我思う。
会議とかって、学校でいうところの授業中であり。
そこにはいろんなネタが転がっていて。
小さいことを拾ってイジって何ボなわけで。
昨日、検討会中に電話会議用の端末の調子が悪くなり、司会役が腰を曲げてテーブルの上のそれに呼びかけたんだよ。
『東京、聞こえますかー?』って。
動作といい、台詞といい、『ブラジルの人、聞こえますかー?』にしか見えなくて、俺は笑いをこらえたわけ。
で、シルゾーを見たら、ただボーっとしてる。
内容に集中してるわけじゃなく、ホント、ただただボーっとしてる。
ムカつくよね。
これが学校なら、教師は状況を捉えて悪ふざけしてる連中よりも、完全OFFでまったく脳ミソが働いていない人間の方を“マジメ”とか言っちゃうからどうにもならない。
そこで事件が起きているにもかかわらず、視野には入っていても脳への伝達がアレなくせに、『学校が面白いと思ったことはない』とか言うんだぜ?
面白くなるわけがない。
『ブラジルの人…』をやった人はやった人で、あとでその話をしたら『そのギャグ知らない』だしさ。