俺が村にえねーちけーの“のど自慢”がやって来るらしく。
こういうのにノッていきたいけど、背中を押してもらいたいウチの親にアイータが何やかんやと吹き込んでる。
あと、『おとうさんも出ればいいじゃん』と、わざわざ親の前で言って、そっちになるようになるように仕向けてるのが手に取るようにわかる。
俺のことを持ち出して話題にするなと常々言っているのに、常々持ち出しやがる悪意。
俺が『11番、津軽平野!』なんて練習(?)してると、『ほら、出たいんじゃん』と言うありさま。
俺はほら、ぶっちゃけ、歌が上手いと自分では思ってるのだよ。
それをプロの人に『カーン』とやられたら立ち直れないと思うのね。
判定されたくないの。
等々、いろいろ言ってる俺はあきらめて、親の背中はずっと押してる。
“我が家を笑いたい”という一心に違いない。