勤続25周年でもらった旅行券、やっぱり海外に行きたいということで春休みにはキャンセルしたけど、ふたたび旅行会社に行ってグアムを申し込んでやった。
男が25年働いて、家族を連れてグアムに行くにも結構な金額を加算しなきゃ行けないなんて、高度成長期に“夢のハワイ”とか言ってたのと変わらないじゃないか。
さて、来年には『まだ実習中』とか揶揄されるシルゾーも25周年なわけで。
旅行券にするようだけど、とはいえ、ざっくりと『海外の自然が見たい』とだけ言う知識レベルなので、どこへ行けばいいのかさっぱりわからないというのを24年ぐらい言ってる。
最終的には自分のことなのに『もう決めて』と言い出した。
決めたらそこにするらしいけど、外務省が渡航危険情報を出しているところに行かせちゃって、ニュースとかに出る羽目になっちゃったら、俺たち、ずっと負の感情を背負って生きなきゃいけなくなるじゃん。
いずれにしても海外未経験なので、どこにしてもハードルが高いことには変わりないし、一人で行くらしいので、『じゃあ、家族連れやカップルがたくさんいるハワイにしろ』と言ったんだよ。
アイツ、“家族連れやカップルしかいないところ”をいつも嫌がるから。
そしたら、『ハワイかぁ…』とちょっとポワンとなっちゃって。
人質とかになられたら困っちゃうけど、ワクワクされても面白くないから、やっぱり無しということに。
