宿題をやらなかったのか、風呂に入る前に服は脱いだものの、浮かれて先に進まなかったのか、何だか忘れたけど、とにかく小梅が『ふざけすぎ!』とアイータに言われたんだ。
この“ふざけすぎ”というワードで俺は小梅のことは言えない。
俺もだいたいはふざけてる。
何てことを考えながら見ていたら、『おとうさんもふざけすぎ!』とついでに怒られた。
どの“おふざけ”を指して言われたのかはわからないが、まぁ、会社でのこととか、全体的なものだろう。
ふざけてる自覚があるのに、『ふざけすぎ』とか言われても。
っていうか、『ふざけられないくらいなら仕事なんか辞めちまえ』くらいに思ってる。
一生懸命というフリの余裕のなさで4ぐらいしか出来ない人と、ふざけてるフリして7ぐらい出来る人とではどっちがマトモで賢いか、考えるまでもなかろう。
つまり、“ふざけすぎ”は俺には褒め言葉だ。
そして、小梅はそんな俺の子だ。