掃除のおばちゃんから缶コーヒーをもらったことで、かつて俺のことを『モテないって可哀相っすよね』と言ったモテモテのシルゾーが『おばちゃんにモテるよね』と。
そう、俺はおばちゃんと子供にはモテる。
なのに、どういうわけだか“20代の女性”というところがスッポリ抜けてるのだ。
これはいったいどういうことなのかね?
人生のうちで三度来ると言われているモテ期の一回目を待っているわけだが、もしかしたら、実は“おばちゃん”という枠で使い果たしてしまっているなんてことはないよね?
『マメだよね』とか『いい旦那さんだよね』とかいう言葉たちが、そう言ってる女には適用されていない謎もクリアされていないんだぜ?
“無人島に一緒に行くなら”に選ばれるのって、ほぼ利用じゃんか。
お嬢さん、春日のココ、空いてますよ。
…空いてませんでした。