学校で友達と遊ぶ約束をしたという小梅ちゃん。
何でも、秘密基地を造ると張り切っている。
いろんな人に言ってる時点で、まったく“秘密”にはならないが。
親としては、今まで四六時中行動を共にしていたのに、こうして友達と遊ぶようになり、少しずつ親離れしていくのが寂しい限り。
まぁ、自分らの頃は今と時代が違うとはいえ、幼稚園生でも勝手に遊びに行ってたことを考えると、何でもないんだけどな。
なんて、悠長なことを言ってられないんだ。
あんな傾奇者を自由にしたらどうなるかわかったもんじゃない。
とりあえず、学校までは車で送って行く。
約束していた友達は先着。
このあと、どこで何をするのか、計画を聞く。
友達はしっかりしてる子なので、ちゃんと受け答え、ひとまず大丈夫そう。
ただ、“秘密基地”は基礎から造るらしく、敷石集めから開始。
こりゃ、夕暮れのチャイムが鳴っても敷石集めで終わるわ…と、放っておくことに。
このあと、時間になったら迎えに行くと言っておいたのに、勝手にずいぶん先の道を歩いているのを発見することになるんだけどね。