ウチの親、しょっちゅう揚げ餅をつくっている。
いわゆるごはんのおかずとしての“おふくろの味”といってピンとくるものがないが、この揚げ餅はまぁ、そうかな?
小梅も自分が大きくなったら“さくさく横丁”という名の揚げ餅専門店をばあちゃんに持たせてやるとか言ってるし。
油で揚げた何かが大好きなボクは、この揚げ餅をつくっていると二階にいてもわかるんだ。
だけど、今回はどういうわけだか揚げ餅センサーが働かなかった。
そんなボクのことを『今回は気付かないみたいだな』とアイータに話して小馬鹿にしていたらしい。
いつかは『置いといたら全部食われちまう』と隠されてたし。
あと、『お、揚げてるな』と思った矢先に『人にあげるヤツだから食うな』と阻止されることも。
いずれにしても、トリュフを探す豚くらいに思われてる様子。