17年経った。
最初の1年はずいぶん長く感じたが、いつの頃からか、早さを増した。
俺、46歳。
悪ふざけ盛り。
親父はあと5年で死ぬわけだけど、老人になっていないのだから、中身は若い時のままだったんだろう。
まぁ、人間なんて、老人になっても何も変わらないのかもしれない。
結局は中学高校の頃のままで。
長いんだか、短いんだかわかんねぇな。
だけど、“早い”というのは何となくわかる。
そして、この先もその早さで流れていった時、俺が親父の年齢を超えても、小梅が父親になっても、俺が死んで100年経っても200年経っても、俺は親父の息子なわけで。
その“あたりまえ”を感じる6月2日。