8月に亡くなった彼の四十九日法要。
闘病中も火葬も葬儀も何の関心も示さなかった連中のことだ。
来るわけがない。
悔しくてたまらない。
はっきり言って、彼以外なら誰が死んだって知ったこっちゃないんだ。
こんなカスでも家に帰れば『パパは世界一』とかも知ったこっちゃない。
だって、世界一じゃないし、ただのカスだし。
本人も悔しくてたまらないだろう。
外は大荒れの天気。
納骨を見守った。
とうとう、とうとう、墓の中の人になってしまった。
自分がこれだけカスに囲まれていたら、娘がカス男を連れてくる確率もかなり高いからそれを見極めるためにも生きると言ってたのに。
この雨風は本人の涙雨。