毎年、年末に催される会社での餅つき大会。
そのお裾分けが部署に置かれていた。
一から十二くらいまで説明しないと理解しないくせに、『その説明じゃわからない』と言うバカがその餅を見て、『きな粉とアンコと…何だ、これ?』とか言ってるわけ。
コイツは一から十二くらいまで説明しないと理解しないから、自分が説明する側になってもグダグダと話し、いちいち鬱陶しいんだ。
どの位置に立っても“理解しない”が原因なんだわね。
餅が三種類あって、きな粉とアンコまでわかって、あと一種がわからないとしても想像してみるとか考えてみるとか出来ないのかね?
そもそも、『そんなにわからないか?』と、その餅を確認してみたらツナとかジャガイモとかに見えるのかな?と思っても、やっぱり大根おろしにしか見えないわけで。
『あの餅何?』と、まだやってる。
ここにはからみ餅がわからない者と、聞かれてわからない者と、聞かれて気持ち良くなっちゃう者しかいない。