屋外でおっさんとかが集団でいたら、それは“ポケモンGO”だということを覚えた。
顔つきとか、佇まいとか、あー、はいはい。
違うんだ。
“ポケモンGO”ではなく、早く“妖怪ウォッチGO”を出せとあれほど。
そして、今さら出た。
そうこうしているうちに大人を巻き込むように仕向けて儲けられる時に儲けられるだけグッズを売って、ブームが去ってしまったじゃないか。
俺の会社は妖怪の仕業としか思えない事象に溢れているわけよ。
去年亡くなった彼は『ところが妖怪の仕業じゃないんですよ』と言ってたけど。
『妖怪の仕業じゃないとすれば、どうしようもないじゃないか!』なんて。
とにかく、妖怪がそこら中にいると信じたい俺はとりあえずダウンロードしてみた。
手始めに休憩室にはジバニャンがいたよ。
だけど、このアプリ、どうやって終了させるんだ?
どこを押しても終わらない。
さっさとアンインストールした。
結局、バカ共に取り憑いている妖怪は発見に至らず。