小学生の頃、毎日一緒にいた奴がいた。
毎日のようにではなく、文字通り毎日。
学区外に住んでいたそいつは母親が仕事終わりに迎えに来るまでウチにいたのだ。
中学生になったらこうしようとか、高校生になったらああしようとか、いろいろ話していたけど、結局は中学に入って久しぶりに遊んだ時に音楽性の違いに気付いてしまい、以降、疎遠になった。
そいつが今どこで何をしているのか、さっぱりわからない。
35年振りにそいつの母親にばったり会ったんだ。
声をかけると覚えてくれていた。
そいつは今地元にはおらず独り身で、だけど、元気にやっているそうだ。
“あいつ今何してる?”というテレビ番組があるが、そういえば卒業以来会っていない奴って、何人もいるな。
知らない間にみんなおじさん。
知らない間にみんなおばさん。