とにかく宿泊学習が楽しみでしょうがないという小梅。
父ちゃんは小梅と離れて過ごす夜が寂しくてしょうがないんですけど。
『付いていく!』
『付いてこないで!』
というやりとりを何回したと思ってんの?
しまいには小梅に『「寂しいので付いていきます」ってノートに書けばいいじゃん』と言われる始末。
だって、五年生の宿泊学習といったら、自分の時がそんなに遠い過去じゃない気がしちゃうくらい、小梅はお兄ちゃんになっちゃったってことだぜ?
バスガイドさんの名前が“ケイコ”で、その人が聖子ちゃんの“風立ちぬ”を歌って、みんなで『ケーコー!』と相槌を入れたのもはっきり覚えてる。
枕を壊した奴のせいで、連帯責任とかいうワケのわからない理屈で全員殴られたことも。
『おとうさんを置いて行かないで!』
『やだ。』
くりかえし。
関係ないけど、去年筑波山に登った時に見た雲海。