休校中のため家にいる小梅ちゃん。
担任が家庭訪問に来たそうだ。
俺は会っていないけど、全体的な印象から頭の中がすでに新学期に行っていて、今はやっつけ感に支配されている気がする。
とはいえ、先生たちもやりようがないよな。
きっと卒業式もかなり簡略化されたものになるんだろう。
俺はといえば、まだ卒業式をあきらめられずにいる。
卒業式に出席するかどうかがテーマになる会話に意味不明さを感じるくらい、全員我が子の晴れ舞台を見に行くのもだと思っていた俺。
ところが、『俺は行く気ない』とか言ってる連中も確かに存在するという衝撃。
行く気がなかった奴も、行く気満々だった奴も、同じように行けないという理不尽さ。
先生が家庭訪問に来たら体育館の小窓を開けて覗くのはアリなのかどうかを聞いておけとあれほど言ったのに、『そんなの聞いてない』というアイータ。
すべては誰のせいでもないという、『はぁ?』。