小梅と散歩をしている時に、とある新築の家から出てきた奴と目が合った。
『高校の柔道部の後輩じゃね?』と思ったら、向こうから話しかけてきた。
当時はアダ名で呼んでたから、本名がパッと出なくて。
ただ、同級生の♀の弟だというのは知っていた。
しばらく立ち話をしていたが、そいつの姉ちゃん絡みの話になると『???』となる。
何なん?
ほんの数分話しただけで別れたけど、ずっと釈然としないまま家に帰る。
ほら、全然『え?』じゃないのに、『え?』って返す奴多いじゃん。
もともとアホだったはずなので、『やっぱりアホだったか』くらいに思っていたんだけど、急に思い出した。
っていうか、修正された。
同級生に姉ちゃんがいたのは確かだけど、俺が思ってた姉ちゃんと、彼の姉ちゃんは別人だわ。
思えば、キャラ被りの女ということで認識してた。
いつの間にか、混同したらしい。
俺が思ってた姉ちゃんは小梅の小学校で何度か会ってたので話もしていたが、その時からずっとそいつの姉ちゃんだと思ってたわ。
つまり、何年も混同していたらしい。
最近、記憶がメチャクチャなことに気付くことが多いですね。
とにかく、老化まっしぐら。