13回目の結婚記念日。
“レース婚”というらしい。
何だか、フリフリだね。
あれは結婚する前のこと。
二人でいる時にどこからか一青窈の“ハナミズキ”が聴こえてきたんだ。
『君と好きな人が百年続きますように』と。
それを聴いたアイータ、『百年は続きたくないなぁ』と言い放った。
俺は今でもそのことを時々言う。
『いつまでも言われる』とアイータは言う。
おまけに、“百年は続かなくていい”という姿勢は変えない。
そんなスタンスで13年は続いた。
フリフリだね。
何ていうか、こう、フリフリなんだよ。